人魚の肉による不老の研究


神薬への道


実験体人魚小魚・鮮魚

実験体人魚小魚・輪切り

人魚の肉を食べて不老不死となった八百比丘尼（やおびくに）、数々の伝説を残す人魚を研究することで、老いない薬を開発している。 不死は終わらない苦しみを招くため、死ねる不老バランスが求められる。
現在の研究素材は人魚小魚、不死になる確率が画期的に減少した。

人魚とは半分人間半分魚の知的生命体である。人の言葉を話し、人同様おしゃれをし、恋をし、生命を営む。保障されるべき人権がそこにある。
しかしこの研究において人魚は、万物の霊長である我が人類の為の尊い犠牲として存在している。

また、人類はあらゆる生命を支配し利用する側となったが、自らも実験体として生きている。
ヒエラルキー上層にとってそれは些末なことである為、問題があとを絶たないのが現状である。
これらの研究が、より良き未来の礎となることを信じている。

title：人魚の肉・鮮魚
NINGYO NO NIKU・SENGYO
year：2022年
素材：石粉粘土、アクリルガッシュ
materials：potter’s clay, acrylic gouache
size：H135mm × W50mm × D45mm

title：人魚の肉・輪切り
NINGYO NO NIKU・WAGIRI
year：2022年
素材：石粉粘土、アクリルガッシュ
materials：potter’s clay, acrylic gouache
size：H70mm × W55mm × D30mm, etc…

協力：立体作家 井上裕起 名誉研究員
http://www.yukiinoue.com/