臥龍梅

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title:臥龍梅
GARYUBAI
Plum Like Dragon
place:亀戸・東京都
year:2025年
画材:アクリルガッシュ、キャンバス
materials:acrylic gouache on canvas
size:530mm × 410mm(P10)

甘い薫りに誘われて、白梅の林に迷い込む。ここは、かつて人々で賑わいし江戸の名所。 地上を這い、うねるように咲く梅の木。見惚れるあなたは、まるで龍のようだと優しく微笑む。 刹那の永遠。私はこの時間に囚われたまま。
今は亡き花梅たちの夢のかけら、梅香の惑わす春の幻影。


江戸の時代、亀戸天神社の裏手にあった梅園、清香庵。この庵の庭は多くの梅で埋め尽くさられていたことから梅屋舗(うめやしき)と呼ばれ、江戸っ子に人気の春の行楽地でした。
龍が大地に横たわったような “臥竜梅” は特に有名で、 『亀戸梅屋舗』として歌川広重の浮世絵『江戸名所百景』の中にも残されています。 画面手前に描かれた梅の幹が大半を支配した構図は斬新で、 赤と緑という配色が実に刺激的です。19世紀、西洋でジャポニズムが広がり、ゴッホがこの浮世絵を元に油彩による模写を残したことでも知られています。
本作は、受け継がれてきた日本文化と現代アートの調和と融合を目指し着想しました。

制作途中
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完成
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2025年 二人展
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展示風景
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