祝凮

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title:祝凮
SHUKUFU
place:ホテル雅叙園東京 百段階段・東京都
year:2024年
画材:ガッシュ、ワトソン紙、木製パネル
materials:gouache, Watson paper, wood panel
size:1167mm × 727mm(M50)
着物スタイリング:大野らふ 
Kimono styling by Rafu OHNO

ホテル雅叙園東京『昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~』の為の作品

パーティの熱気からのがれ窓を開く女性、夜風と満天の星が流れ込む。
窓枠から抜け出した蝙蝠は嬉々として飛び回り、天井から鳳凰が舞い降り慶事を告げる。
まだ視ぬ未来とは…。

雅叙園が華燭の典を司る場であること、百段階段が創業から約90年のまま時が留まった「異界」であることから、幻想的で縁起の良い作品の創成に取り組みました。
今回のキーワードは「モダンガール」。過去・現在・未来の女性がお洒落であることはもちろんですが、当時の着物を描き、また実際の着物を観ることで、より明瞭に当時をイメージできるように考えました。百段階段という刻を超えた空間で、本作品への扉を開いていただきたいと思いました。

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協力:スタイリング 大野 らふ
アンティーク着物スタイリスト。東京・根津にあるアンティーク着物店Ponia-pon店主。「大正の夢秘密の銘仙ものがたり」(河出書房新社)などアンティーク着物に関する著書も多く、着物スタイリストとして活動する。

着物コーディネートについて
黒地に赤い曲線で縞が入り、裾模様に白薔薇が染められた大胆な訪問着と、白地に赤と黒で、フルーツバスケット柄の染め丸帯を合わせました。モダンガールらしく、着物をアールデコと和洋ミックスの小物でコーディネート。幾何学模様の半衿、真珠の帯留、レースのグローブ、ハイヒール、腕時計、白いリボンのヘッドドレス……。夜の饗宴のなかで目を引く、モダンでありつつ、幻想的な装いをイメージしました。
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ちなみに鳳凰が抜け出た天井画は階段部分ではなく「静水の間」のもので池上秀畝の作品です。

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制作途中
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展示風景
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