狐火
タイトル:狐火
Title:KITSUNEBI
場所:東京都北区・装束稲荷神社
Year:2015年
画材:ワトソン紙、ガッシュ
Painting materials:Watson paper, Gouache
Size:629 × 445 mm
広重が名所江戸百景で描いた「王子装束えのき大晦日の狐火」が元です。
場所は東京都北区王子 装束稲荷神社
昔は一面の田畑でした。
その中にそびえ立つ大きな榎の木が「王子装束えのき」です。
大晦日の夜、関東一円の狐がこの木の下に集まり、装束を整えてから王子稲荷神社へ初詣をしたという伝説から「装束榎」と呼ばれました。
狐たちがともす狐火によって翌年の田畑の豊凶を占ったそうです。
榎は道路拡張の為昭和4年に切り倒され、現在は小さな装束稲荷神社と装束榎の碑があります。
そして田畑は無くビルとコンクリ。王子稲荷神社に行くにも線路の下を通ります。
なのでこの絵の鳥居とのぼりと電信柱だけが現実です。