2013年3月5日 一幕見

グループ展「一幕見」
辻野裕明、加藤美紀、縣ケンジ、辻川奈美、大川友希、SHIGE

2013年2月28日(木)- 3月28日(木) 11:00-19:00
休廊日 (日) (月) 祝祭日

TENGAI GALLERY

〒153-0042 東京都目黒区青葉台1丁目14番18号1階
東急東横線 日比谷線 「中目黒」駅正面出口より徒歩8分
TEL : 03-3462-0682
http://tengaigallery.com/

グループ展が始まりました。メンバーは、テンガイギャラリーで個展をした5人+刺青師のSHIGEさんです。私はニコライ堂を描いた『永遠』と、旧歌舞伎座を描いた『雨桜』の2点を出品しています。

28日のオープニングレセプションではSHIGEさんの作品を全身に入れた3人の方の披露がありました。反社会的なイメージの強い刺青、きっとそれゆえ敬遠される方も多いでしょう。しかし善悪はその人の人格や生き方次第。なので、SHIGEさんや3人の方から発せられるアウトローなオーラはめちゃめちゃカッコ良かったです!
真っ当な世界で刺青を背負って生きるデメリットやリスクを覚悟し、刺青師はその人生の覚悟に値する仕事を引き受ける。絶対に失敗も妥協も許されない。命を預けられて描く、比喩でなく本当にそうなのだと思うのです。
そして痛い。傷と同じなので完治した2週間後に続きを描く。双方が痛みを知りながら何年もかけて描く事となる。「作品で後悔はさせない!」信頼をどちらも裏切らない絆。そのやり取りは『体に描く』という言葉じゃ表せない重みと深さがあるのだと思いました。
人体に負担がかからないように研究もしているので刺青の入ったお肌はつるつるでした。無責任な彫り師が入れると治らない傷のようにボコボコしたりするのに。そんな彼なので海外から通ってくる人も多く、予約は3年待ちなのだそうです。今回のレセプションも外人さんでギュウギュウでした。
刺青は人生と共にし命と消える。なんとも儚く美しいものなのですね。
あ、刺青をオススメしているわけじゃないです。中途半端な気持ちで「入れようかな」なんてのはとても失礼ですから。

どれくらい自分に真剣か、信念が強いか、覚悟はあるか、後悔無く生きているか、それはあらゆる職業あらゆる人生においても同じかもしれません。そしてそういう人は内面から光っているのでとても魅力的です。色々な場所でとても素敵な人に会います。魂が震えますし一緒にいるだけでワクワクします。自分もそんな人になりたい。真剣に生きなくっちゃ!そんでもって頑張らなくっちゃ!と改めて思わされます。

大学生の頃20人程参加したグループ展がありました。皆がわいわい集まる中、ギャラリーのオーナーが「この中で石にかじりついてでも絵を続けていきたいヤツ何人いる!挙手しろ!」と偉そうに聞きました。私は、なめんじゃねーぞコラァ!とばかりに手を挙げました。でもその時手を挙げたのは私も含めて2人だけ。絵だけが大切じゃないし、それぞれの『真剣』は違うから夢を追う画学生でも現実はそうなのかもしれません。
私はそれをずっと忘れずにいます。さむ〜い波をかぶりつつ今でもピンと手を挙げたままです。
頑張っているかどうかはさておき…作品が良いかも・・さておき…真剣かどうかと聞かれたら「私は真剣です!」(他はダメだけど)

って言っても、作品ができて展示されちゃうと、私が真剣かなんてどうでもいいっていうか、全て観る人次第です。
いつかあなたに「いい絵だな〜」と思っていただけたら最高です。

画像:左 天明屋尚さん、刺青の方々 男性 女性 男性、右 SHIGEさん(カメラマンが撮影しているところを便乗撮影♪)