2012年3月23日 お嬢様の植物園

何年先かもわからない『個展計画』をひらめいてしまいました。仮題をつけるなら『お嬢様の植物園〜植物画と蟲標本〜』
心の物語としては、森の奥のお屋敷に住む1人娘のお嬢様。これは2008年の個展「秘密の薔薇園」の流れですが、彼女のお気に入りの場所は鳥かごのような植物園。花を採集したり、蟲を捕まえて標本にしたり、そこは彼女の小さなラボ。『蟲』という名の人間のような虫のような小さな生き物がいる世界。
とか、そんな感じ。

ここ何年、花を描く事が楽しいです。ただ綺麗なだけでない虫喰いの花とか、物語を含んでいそうな花。そして去年の個展後に立体を作りたくなったこともあり、植物と立体作品を織り交ぜたテーマにしたくなったのです。 もちろん、美しいお嬢様も描きたいし。
お嬢様のラボなので可愛らしいカラーで、でも毒もある『悪意のない残酷』な世界を作れたら楽しいかなと思っています。けどグロいのは絶対無理なのでホラーにはなりません!そんな感じで妄想しています。
あんまり分かりませんよね?思い付きで話していますから私もよく分かっていませんです。今後試作を作っていく内に徐々に見えてくるかな?と思います。
まだ決定してもいないのに、ついつい古い顕微鏡だとか、解剖器だとか、ガラス瓶だとか、木箱だとかを買ってしまいます。洗ったり消毒したりが大変です。色を塗り直して絵を描けばカワイイ小道具になる予定なのですが、今はただのゴミ。ガラクタ。もし計画が頓挫したら「ドブに金」。ちょっとセーブしよう。。。

この展示は烏兎花(UTOKA)も巻き込んでの個展にしたいと思っています。烏兎花・・・もうお気づきですか?ウトカ、反対から読めばカトウ。そう、加藤母娘の洋裁ユニットです。「烏兎(うと):《「金烏玉兎(きんうぎょくと)」の略。太陽の中に烏(からす)、月の中に兎(うさぎ)がいるという中国の伝説から》1 太陽と月。日月(じつげつ)。2 年月。歳月。」そして「花(か)」『日々の中の花のように。』という意味を込めた素晴らしいネーミングなんです。カラスもウサギもハナも大好きだし。自画自賛ですがパーフェクト!

私たちはご家族なもので、同じ環境で育ち同じ思い出を共有しています。しかも彫刻家のおウチという少しだけ変わった環境。気づけば美術世界以外を知らない井の中の蛙らです。
私が「こんなのどう!?」と目をキラキラさせて話すと、「すっごい良いよ!」と一緒になってキラキラな6の瞳。「あんな感じ」の一言で「何」が「あんな」かも通じてしまいます。一緒に暴走して誰もブレーキにはなりません。本気で「コレがイイ!楽しい!美しい!」と信じて疑っていないのです。それはとても怖い事です。。。

案の定、友人に「こんな事がしたいの!」と夢を語り資料を見せたらドン引きされてしまいました。常識人との温度差をピシャリと突きつけられた瞬間です。お互いの間に流れる深くて大きな川に目をやってしまった刹那でもあります。美的感覚は宗教と同じくどうしようもできない信念。親しい人とほど語ってはいけないものでありました。お互いを尊重しあって批判しない。だから押し付けてもいけない。それ以外のところで大好きなのだから!困らせて申し訳なかったな〜。

とはいえ、やっぱり100人が100人理解できるものでも無ければ、「好き!」と言ってもらえるものでも無いみたい。
30人に1人、もしかしたら100人に1人くらいしか「楽しー!」と思えない事をやらかそうとしているのかもしれません。
けどまあ、そんな中にも「好きポイント」はあるかもしれませんから、寛大な心で見守って下さると嬉しいかなと思います。
そして万が一にもあなたに「これ好き」とか「好意」を感じてもらえる事ができたら、それは私(達)にとっては貴重で希少な宝物であります。あなたのその心と感覚、どうか大切に!!

昼夜問わず夢中になって計画していたこの半月。現実世界に居たんだか居なかったんだか。。。
制作する上で一番楽しいのがこの妄想段階です。方向も決まったのでそろそろ楽しい時間も終了です。これからは日々の生活をしながらコツコツ制作だ!
2〜3年後の実現を目指しています。長いようで結構短いので、ボサッとしてるとあっと言う間です。とくに加齢によって流れはマッハ!きゃー。急げ急げ。